アンバーラウンジからのメール。いつもは担当者だが、今日は社長のソニア・アーバインさんから。 弁護士事務所の帰りみちでバタバタしていたが、さっと目を通した。 身内に不幸があったらしく、それをきっかけに新オーナーに事業を譲渡して、ビジネスから引く事を決めたと言うお別れの挨拶でした。 一代でこの事業を立ち上げ、コロナ禍を必死に繋いできて疲れたのかな?とも思います。 May I take this opportunity to thank you all for the most amazing twenty years anyone could ask for. Thank you sincerely for your help and loyalty to both me and the company. Many, many thanks to you all and I hope we meet again somewhere in the World. 去るものの潔さと、事業をやり切った満足感を感じました。 その一角に居させてもらい、こちらこそありがとうを送ります。新オーナーの元、頑張って行こうと決意をあらたにしました。 最後に個人のメアドが書いてあったので、また自由に行…
それは発表を遡る数日前に、英国サイドがこんな事を言ってきた事から始まった。 『インドのFIA F4、カルンは絡んで無いよな?』 インドの話しだからそう思って当然だが、絡んでいない事を伝えるとホッとした様子で言葉を続けた。『経験値も無いのに主催者になってF4 をメチャクチャにして何考えてんだ。結局、英のF4は二派に分かれたよ!』 その時は何の事だかピンと来なかった。しかし昨日のGB4の発表と同時に英国から連絡が来て、その内容に少々驚いた。 FIAは英国FIA F4の入札日を公表せずに入札を強行したと言う。 来季からの英国F4への入札を希望していたプロモーターは二つ。ジョナサン・パーマー率いるMSVと、カルン・チャンドックのグループ。今までの英FIA F4はシャーシがミュゲールで正直、良いクルマでは無く、ちょうどシャーシの入れ替え時期が来たのでリプレイスして、新しくF4を設定し直しGB3(旧BF3)と整合性をとってやり直すにタイミングとしてはちょうど良かった。 ところがこの英F4にカルンが入ってきた頃から、話しが急におかしくなり、今回に至る。 MSVのアイデアはこうだ。 現在のGB3はFIA F4シャーシをベースに作っている。ちょうどGB3もシャーシチェンジの時期を迎えていた…
昨日のベイスク・フィッセールのクラッシュを見て強く思う事がある。 私達がモータースポーツを始めた頃に比べると、今はSNSの影響で非常に導入部分に触れられる機会が多くなり、それは本当に良い事だと思う。 ただ気になる事も同時に多々ある。 それは大した経歴がない人達が〝教えてあげる〟と言うお題目のもとで繋がりを増やしている事だ。 単純にモータースポーツの仲間の繋がりだけなら何ら問題は無い。むしろ『大いにファンの拡大をしてくれよ』と言うところである。 ところがそうでは無く〝レースを教える〟〝KARTを教える〟といった類の所謂、実戦の部分で繋がりを求めている方々が一定以上いる事だ。 それがJAF戦に出ているチームや実績のあるKART SHOPなら、これまた実に良い事で大いに拡散して欲しいモノである。しかしそうでは無く、レンタルカートにミニサーキットの走行会、非公認競技の経験しかない。或いは経歴を見るとスーパーFJしか無いなど、「おいおいちょっと待てくれよ」と言いたくなる方々の発言が目に付く。 私の友人で、レースの初心者からF1ドライバーまで上り詰めるにキチンとマネジメントした方がいるが、彼いわく『F3に乗るまでは「レーサーやってます」と言うな』と常々言っていた。 これは…
カルロス・ロイテマンが昨日、亡くなられました。 僕らがファンとしてF1に夢中になった頃の、ニキ・ラウダやジェームス・ハント、ジョディ・シェクター等と並んでのスーパースターでした。 特に1976年のラウダの事故後のフェラーリへの移籍に端を発する、フェラーリとラウダ間に芽生えた確執と不信感の原因にもなったドライバーであり、しかしそんな事に我関せずの態度で黙々とタイトルを目指す孤高のヒーローとして、82年序盤までF1の第一線で活躍しました。 一般的には情熱的と言われるラテン圏の中で、アルゼンチン人は〝青い血が流れている〟と言われるほど沈着冷静な人種で、他のラテン民族とは一線を介す独特な気風を持った人種と言われ、ロイテマンのメカを務めた中矢龍二氏は『記憶力とアタマの良さはズバ抜けていた』と語っておりました。また賞金を獲得すると担当してくれたメカにボーナスを出してくれる等、〝気配りが凄かった〟とも言っておりました。 『今年こそタイトル』と臨んだ82年。 イギリスとアルゼンチンの間で勃発したフォークランド紛争で、英国チームに乗っていた為、アルゼンチンへ戻る様、政府から言われ引退を余儀無くされ帰国。その後、政治家になりサンタフェ州の知事にまで上り詰めました。 最高のシー…
いま 〝esports〟 と聞くと 『賞金が高額』 『とにかく凄い』 『今はこれ、キテるよね!』 とesportsに対するポジティブなハナシしか聞こえてこない。確かにレースの模様を再生したYouTubeを見ると、その再生回数たるや、中々の数字である。 が! で、ある。 それはF1と言う大きな傘の下での話しであり、そこから個々のチーム毎のバリューを見ると、1/10〜1/100へとガタン!と落ちる。 更に個々の選手となるとこれはもう目も当てられない数字へと落ち込む。 これはシャレにならない。 今回はF1のesportsチームとの契約またはFEのesportsとの契約、或いは双方である。ココにカネを出す側や一般の方々の認識と思い違いが大きく横たわっている。 スポンサーが見ているのは、まずF1なりFE全体の数字を見ている。そしてチームへサポートする。そう。その先は甘く見て1/10の世界。辛く見ると1/100の世界なのだ。 これはマズい。 これを解決するにはどうしたら良いか?を必死に考えた。そこで、そもそもとしてF1の各esportsチームがこのプロジェクトにどの様に取り組んでいるのか?を確認する必要があった。 ウィリアムズやアルファロメオは専門のチームを作り、F1だけ…
前回までの流れ さてタイトルにもある〝振り出しへ戻る〟は、当初のF1チームへのスポンサーシップの案件 →中止 →e-sports へ変更と言う事で〝振り出し〟に戻ったワケ。 では〝プランニングの醍醐味〟の〝醍醐味〟とは何処に?と言う訳で、この醍醐味の醍醐味たる部分を話したい。 この案件で昨日、スポンサーと最終確認のミーティングを行った。ネットでのミーティングだが実に90分近く話した。その中で前日、チームとのミーティングで勝手にこちらから提案した事を伝えた。「今、中国を取り巻く環境は極めて悪い状況にあります。従って英国にある貴チームが直接、中国の選手で何かのプロジェクトを手掛けるのは、何かあった時のリスクヘッジが取れなくなる、と同時に企業として周囲に誤解を与える結果になる可能性がある。 そこでマカオにあるe-sportsの協会と先にアライアンスを組んでみたらどうか?ここの会長はリスボアホテルのCEOの息子が会長をやっている。選手は彼らにセレクトさせるなり、内容はともかくとしてワンクッション置く事を勧める。」と提案した事を伝えた。 するとスポンサーも『そうしてください。別に本土の中国人で展開しなくても良いです。香港でもマカオでも。とにかく面倒な政治論争のきっかけや材料にならな…
前回まで書いた流れは以下の通り。 さて、このF1のチームBからプレゼンが届いた。チームBは決して実車での成績は良く無いが、バーチャルのesportsではかなり良い成績を収めている。 そのチームからのオファーは前回のFEを上回るような素晴らしいオファーだった。それはesports teamのタイトルスポンサーのオファー。またチームが独自に主催するesports seriesのタイトルスポンサーも含まれている。 これは痛いとこ突いてきたなぁ〜と。スタッフウェアまで胸にデカデカとロゴを入れてきたよ。更には中華圏に別のジュニアチームまで作る、と。こりゃやられた。それにしてもこのバリューである。 このバリューを稼ぎ出すのであれば、企業からしたら非常に美味しい媒体だ。当然、こちらは金額を知っている訳で(提示しているからね)、それを考えると非常に美味しい。と、言う訳で、あとチームAから来たら全体を纏めてスポンサーさんへとトスする。
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