2019年、初めて開催されたFIA F3でのマカオグランプリ。
伝統のギア・サーキットを国際サーキット規格のそれまでのグレード3を、グレード2まで格上げしての開催だった。
しかし翌2020年。
全世界を突然襲ったコロナパンデミックで世界の景色が一変。
半ば強引に開催した中国勢だけで行われたマカオグランプリはしかし、現場に参加している関係者からでさえ
「これがマカオグランプリか?」
と言われるほどの内容だった。
2022年はやや回復傾向にあった為、FIAとも話しをしていて、マカオの自動車連盟AAMCも準備に入った。
KARTレースでバブル方式を導入し、完全なコントロール下でコロナ対策を施しての準備を行ったが、その真っ最中にコロナ感染が発生。
「一旦休んだら?」
と言う市民の声も上がった。
しかしアジアで最も歴史があるグランプリを保持するマカオとAAMCは、あくまでも開催を続ける事に拘った。
そして今年、晴れて第70回大会を迎える。
前回の60周年と同様、二週間にわたってグランプリウイークとなる。
しかしポイントはそこでは無い。
二週間も連続で中華GPを見せられたらたまったモンでは無い。
それは従来の2019年までの国際イベントに戻れるかどうかに掛かっていた。
そして今日、発表。
間違いなく、FIAイベントとして戻ってくる事が確認された。
関係者の努力に感謝するのみ。